JTCストレス図鑑 / No.026 / 人間系
先輩の武勇伝
編集部仮説
主な症状
聞くのは3回目。本人は初回のつもり。徹夜続きで仕上げた資料の話、取引先に何度も通った話、部長に直談判した話。落ちの3秒前で、隣の同期と目が合う。
生態
語られているのは、その人がいちばん力を発揮できた時期の記憶。長く同じ会社にいると、共有できる話題が社内の出来事に集中していくので、同じ話が何度も登場する構造になる。武勇伝は自慢というより、当時の働き方がきちんと評価されていた時代の記録でもある。
対処法
- 3回目でも、まだ聞いたことのない質問を1つ用意しておく。「その案件、社内はどう決めたんですか」。武勇伝は、聞き方を変えると社史になる。
- 語られない部分を聞く。失敗した案件、通らなかった提案。そちらのほうが、たいてい役に立つ。
- 同じ話が3回を超えたら、内容ではなく場の設計の問題。1対1だと別の話が出てくることが多い。飲み会の後半は、誰にとっても難しい時間帯。
Love? の視点
武勇伝が成立するのは、長くいる人と入りたての人が同じ場所にいる会社だからで、これは意外と貴重な条件。当時のやり方はもう通用しないが、あの案件がなぜ通ったのかという知識は今も生きている。外に移ると、こういう話をしてくれる人が誰もいないことに、少し驚く。
目撃談
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