JTCストレス図鑑 / No.012 / 制度系
年功序列の壁
編集部仮説
主な症状
成果を出した年も、出さなかった年も、上がる額がほとんど同じ。「君はよくやっている。ただ、順番があるから」と言われる。10歳上の先輩と同じ会議に出て、同じ資料を作って、給与明細だけが違う。
生態
長く勤めることを前提に、若いうちは実力より安く、後半で取り返す設計。だから途中で抜けると損をするようにできている。教育コストを回収し、人を定着させるための合理的な仕組みでもあり、若手が大きく失敗しても給与が落ちない安全網でもある。壁に見えるのは、こちら側から見たときの同じ坂道。
対処法
- 自社の給与テーブルを見る。何歳で何が起きるかが、たいてい文書になっている。壁の高さは、想像より低いことも高いこともある。
- 昇格の要件(必要な資格、年次、評価の回数)を人事制度で確認する。「順番」の正体は、だいたい要件のどれかが埋まっていないこと。
- 3年続けて上位の評価をもらっても処遇が動かないなら、評価と処遇が別の仕組みで回っているサイン。等級を上げる別ルート(社内公募、専門職コース)が用意されていないか探す。
Love? の視点
年功序列は、自分の値段を市場ではなく社内の表で決める仕組み。守られている面は確実にあるが、外の会社は今の値段を今払う代わりに、来年も同じだけ払うとは約束しない。どちらの通貨で生きたいかという話で、どちらが偉いという話ではない。
目撃談
募集中。