JTCストレス図鑑 / No.015 / 制度系
出世レースの沈黙
編集部仮説
主な症状
誰も口にしないが、全員が数えている。同期40人のうち、最初に肩書きがついたのが誰かを、全員が正確に知っている。飲み会でその名前が出るたび、話題が一瞬だけ止まって、すぐ別の話になる。
生態
同じ会社の中で全員が同じ梯子を登る前提だと、順位は自動的に決まってしまう。会社が競争を煽っているわけではなく、同じ入社年次を束ねて管理する以上、比較は制度の側が作っている。先に上がった人も、上がらなかった人も、自分で始めたレースではない。
対処法
- 「何を得たら自分は満足なのか」を1行だけ書く。役職、収入、時間、専門性。他人の順位が気になるのは、自分の基準が空欄のとき。
- 先に上がった同期に、率直に「何が評価されたと思う?」と聞いてみる。返ってくる答えは意外と地味で、たいてい拍子抜けする。
- 発令メールを見た日に3回以上手が止まるなら、社外に物差しを1本増やす時期。副業でも資格でも社外の勉強会でもいい。順位の重さは、物差しの本数で変わる。
Love? の視点
レースを降りても会社に残れるのは、JTCの数少ない優しさのひとつ。外の会社では「上がらない人」の居場所が制度として用意されていないこともある。レースを降りることと、会社を降りることは、まったく別の判断だと知っておくと少し楽になる。
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