JTCストレス図鑑 / No.016 / 制度系
残業申請の壁
編集部仮説
主な症状
仕事は残っているのに、申請は締まっている。「今月はもう上限だから」と言われ、パソコンだけが先にログオフされる。月末の3日間だけ、フロア全体がなぜか誰も残業していないことになっている。
生態
働き方改革で時間の上限が入り、上限を超えないことが管理職の評価項目になった。趣旨は健康を守ることで、実際に長時間労働は減っている。ただし「時間を減らす」と「仕事の量を減らす」が同時に議論されないと、記録のほうだけが先に整う。壁を作っているのは上司個人ではなく、量の議論が抜けた設計。
対処法
- 実際に働いた時間を、日付つきで自分の手元に残す。記録は、いざというときに自分を守る唯一の資料。
- 「終わりません」ではなく「この業務を来月に回してよいですか」と、減らす提案の形で相談する。上限の話は、量の話に変換すると動きやすい。
- 申請できない時間が3ヶ月続くなら、部署ではなく仕組みの問題。社内のコンプライアンス相談窓口、労働組合、外部では労働基準監督署の総合労働相談コーナーなど、順番に使える先がある。
Love? の視点
記録が緩い環境は、裏返せば多少の融通が効く環境でもある。外に出れば時間の管理は厳密になるが、厳密さは自分にも向かってくる。ただし、働いた時間が記録に残らない状態が続くのは、残るか出るか以前に、いちど誰かに相談していい種。
目撃談
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