JTCストレス図鑑 / No.018 / 制度系
退職金の呪縛
編集部仮説
主な症状
計算してみたら、あと3年で額の水準が変わることがわかる。3年後にもう一度計算すると、また次の節目が見えている。「今辞めたら損」が、気づけば10年続いている。
生態
退職金は、勤続年数が長いほど有利になるよう設計されていることが多い。これは人を引き止める装置であると同時に、若いうちに安く働いた分を後で返す約束でもある。制度の形は会社ごとにまったく違い、確定給付、確定拠出、前払い、そもそも制度がないなど幅が広い。呪縛が強くなるのは、金額を知らないまま「たぶん損」とだけ思っているとき。
対処法
- 自社の退職金規程を読む。イントラのどこかにある。勤続年数による係数、自己都合と会社都合の差、支給の条件が書いてある。
- 「今辞めた場合」と「あと◯年いた場合」の差額を、一度だけ自分で計算する。数字にすると、想像していた額と違っていることが多い。
- その差額を、残る年数で割ってみる。1年あたりいくらで自分の時間が値付けされているかが出る。納得できるなら、残るのは立派な判断。
Love? の視点
退職金は、辞めない理由にもなるし、辞める時期を決める材料にもなる。金額を知らずに縛られている状態と、知ったうえで残る状態は、外から見ると同じでも中身が違う。前者は呪縛で、後者は選択。
目撃談
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